体調が悪い様子もなく元気にしているのに、急にご飯を食べなくなってしまう愛犬を見て悩んでしまう飼い主さんは多いようです。
ご飯を食べなくなってしまう原因はいくつか考えられますので、一概にこれです!と判断するのは難しいのですが、これから紹介するものと愛犬の様子を比較してみて、食べなくなる原因は何のかを探ってみてください。
愛犬がご飯を食べない時に考えられる3つの原因
ご飯を食べない場合に考えられる原因と対処方法を3つ紹介します。
単に空腹ではない
いつもの決まったご飯の時間であっても、単純にお腹がそれほど空いていなければ、当然ご飯は食べてくれません。
この原因として考えられるのは、おやつの与えすぎやその前に食べていた食事を残したので、そのまま置き餌としていた、などが挙げられます。
この場合には、食事を与えた時に残してしまったものや、手をつけなかったものに関しては、「お腹が空いたら食べるだろう」などと思わずに、下げてしまうのがおすすめです。置き餌をしてしまうとダラダラと食事をすることになり、メリハリがつかないだけでなく、空腹を感じずに出された時にきちんと食事を取ることをしなくなってしまいます。
おやつに関しては、1日に与える量をきちんと決めて、家族間でもそれを守るようにしましょう。1人の与える量が少量であっても、家族全員でそれを与えてしまっては摂取過多となってしまいかねません。
おやつは、あくまでもおやつですので、きちんと食事を取った時にだけ与えるようにしましょう。
わがままをして飼い主さんを試している
食事を食べなかった時に飼い主さんがあれやこれやと世話を焼き、いつもと違った美味しいご飯を用意してくれたり、飼い主さんの食べているお皿から犬が食べても平気そうなものを分けてくれたりしたなど、そんな良い経験をしたことのある犬は、またそうなるのではないかと期待を込めて食事を食べないことがあります。
それと同様に、ご飯を残したのにも関わらず、お腹が空いたら可哀そうだからと、いつもよりおやつを多く貰ったというのも犬にとっては嬉しい経験です。
犬は賢い動物ですので、またその嬉しい経験をしたいと思って確信犯でご飯を食べないということも考えられます。
一度出したご飯を食べないからといって、何か違うものを出してきたり、ご飯を食べなかった分お腹を満たせるようにとおやつを多めに与えたりすることはおすすめできません。
それを繰り返しているうちに犬はどんどんわがままになっていき、自分が少しでも気に入らないものは食べず、必要な栄養素がきちんと摂取できなくなってしまう恐れがあります。
与えたご飯を食べないのであれば、他のものやおやつは次のご飯の時間まで与えないようにして、まずは空腹を感じさせてメインの食事をしっかり取るようにしていきましょう。
食事の内容が愛犬に適していない
犬も私たちと同じように、成犬から老犬へと年齢を重ねていく課程で食べるものに対する嗜好に変化が出てくることがあります。それはフードの味や匂いだけではなく、フードそのものの硬さも大きく関係してきます。
年齢を重ねていくのと同時に、犬は噛む力が段々と衰えてくることがあります。もちろん個体差がありますので、老犬と言われる年齢になっても硬い骨をバリバリと食べる犬もいるでしょう。
ただ、やはり多くの犬は固いフードよりも柔らかいフードを好む傾向があります。8~9歳を過ぎて老犬に差し掛かる頃になって、それまで食べていたドライフードを食べなくなることが増えたり、少し食べにくそうにしている様子が見られたりした時には、ぬるま湯や水でふやかしたものを与えてみてください。
たったそれだけのことで、驚くほどよく食べるようになることは多々あります。
それ以外では、犬にもドッグフードに対して多少なりとも好みがあります。好きな香りや硬さなど好みは様々ですが、新しくドッグフードを変えた途端に食べなくなってしまったというような時には、そのドッグフードが愛犬の好みとは大きくかけ離れていた可能性があります。
新しいフードに変更する時には、それまで食べていたものに少しずつ混ぜていくなど、切り替えは慎重に、かつ愛犬の食べる様子をよく観察しながら切り替えていくのがおすすめです。
体調不良の可能性も考慮
愛犬がご飯を食べなくなってしまう原因のなかには、体調不良を起こしているということも考えられます。ご飯を食べないことのほかに、何かいつもと様子の違うところはないのか、その点は必ず確認するようにしましょう。
先に紹介した3つ事柄が原因の時もありますが、食べないこと以外にも少し元気がない時や、他にも何か心配な症状がある時には、早めに動物病院で診てもらうようにしてください。
まとめ
愛犬がご飯を食べなくなった時に考えられる原因を紹介してきました。
愛犬がご飯を食べなくなる時には、飼い主さんの行動自体が大きくそれに関係していることがあります。食べないことだけをみて慌てるのではなく、何故食べないのかをまずは冷静に考えてみましょう。
甘やかし過ぎてしまっていた、ついついおやつをたくさんあげてしまっていた、など飼い主さん側が改善すべき点があるかもしれません。