愛犬の食べむらに困っているという飼い主さんの話はよく耳にします。食べむらを頻繁にする犬は意外と多いのですが、その時におすすめの対処方法をいくつか紹介しますので、愛犬の食べむらにお困りの飼い主さんは是非参考にしてみてください。
愛犬が食べむらをする時に試して欲しいこと
愛犬の食べむらに困った時に試して欲しい3つの方法を紹介します。どれも簡単ですぐに実行できるものばかりです。
1回に与えるドッグフードの量を減らしてみる
犬に与える食事の量はある程度決まっていると思いますが、食べむらを頻繁にするようであれば、1回に与える食事の量を減らしてみましょう。
その代わりに、食事を与える回数を増やします。1日に朝晩の2回与えていたのであれば、朝昼晩の3回に回数を増やして、1回につき常に完食する程度の量を与えるようにします。この時、1日に与える必要量を超えないように注意してください。
犬が完食をすることができたら、その都度「偉いね、全部食べたね」と褒めてあげてください。
完食をすると飼い主さんに褒めてもらえるという良い経験を重ねることで、完食をすることが習慣となり、徐々に食事の回数を2回に戻していっても食べむらをすることが少なくなります。
匂いが出るように工夫してみる
ウェットタイプのドッグフードを与えているのであれば、人肌程度に温めて与えるようにしてみましょう。フードは温まると匂いが強くなりますので、それに誘われて食べるようになることは多いです。
ドライタイプのドッグフードであれば、食事の前にぬるま湯などでふやかしておき、それを同じように少し温めます。ウェットフードほどではありませんが、ドライのままよりも匂いがするようになり食がすすむ可能性は高くなります。
食事は一定の時間で片付けましょう
愛犬の食べむらが頻繁になってくると、どうにかして食べて欲しいという想いばかりが強くなり、気が向いたらいつでも食べることができるようにと置き餌をしてしまう飼い主さんが多いです。
確かに常に食べることのできる状態であれば、チョコチョコと食べて結果的に必要量を摂取できるかもしれません。ただし、実はこの置き餌は食べむらをなくすには逆効果の方法となります。
いつでも食べられるという状態を続けてしまうと、犬は「食事は出された時に食べる」という意識がどんどん薄れていき、食べたい時に食べようという気持ちになっていき、結果的にそれが食べむらに繋がります。
食事を与えてから10分ほど経過しても食べない場合には、「食べないなら片付けるよ」と一声かけて食事は下げるようにしましょう。一切何も口にしなかったとしても、次の食事の時間までは何も与えないようにします。もちろんおやつも禁止です。
ご飯を食べなくてもおやつはもらえると学習してしまっては、ますます食べむらは改善されません。
おやつは食事と比べると、どうしても嗜好性が高く喜ぶ犬は多いです。ただし、おやつはあくまでも食事と食事の間の間食ですので、食事を食べないのであればおやつをあげるのはおすすめできません。
置き餌もなくおやつももらえなければ、当然お腹はすきますので次の食事の時間にはきちんと食事を取るようになります。出された時に食べるという習慣付けが大切なのです。
犬が食べむらをする時におすすめしないこと
食べむらをあまり頻繁にするようであれば、必要な栄養素が摂取できなくて体調を崩すのではないかなど、心配になってしまうこともあるでしょう。
愛犬が少しでも食べてくれるようにと、新しく別のドッグフードに変えてみたり、少し高価なウェットフードを購入してきたりするなど、手を尽くす飼い主さんは多いです。
ただし、この行動自体が愛犬の食べむらを増長させる原因となっていることもあります。
「ご飯を食べなかったら次にはいつもと違った特別なご飯が出てきた」、「ご飯を食べずにいたら美味しいおやつをいつもよりたくさんくれた」など、食べなかった後に良い経験を学習させてしまうと、犬はどんどんご飯を食べなくなってしまいます。
先に紹介したように、ご飯を食べるような工夫はするべきですが、至れり尽くせりの甘やかしはおすすめできません。
犬も食べたくない気分の時はある
私たちも、特に体調不良ではなくても食欲のない時や、今は食べる気分ではないな、ということがあると思います。
犬もそれと同じで、食べたくない気分の時もあります。
いつもと変わった様子が見られず、体調が悪いようにも見えない場合には、飼い主さんはあまり神経質にならず、「次のご飯の時に食べればいい」と気持ちを切り替えましょう。
食べないことばかりを気にし過ぎていると、その不安に思う気持ちが犬にも伝わり、犬の気持ちも不安定になりかねませんので、おおらかに構えるようにしましょう。
まとめ
愛犬の食べむらをなくす対処方法について紹介してきました。
ここでは、あくまでもただの食べむらの場合を想定して紹介しています。食べむらだけでなく、いつもより元気がないと感じたり、いつもと様子が違うと感じたりした時には、体調不良の可能性もありますので、動物病院などに相談することも選択肢にいれてください。